ゴーヤの栄養と健康効果

まだあるゴーヤの健康効果

 

 

ゴーヤは沖縄の長寿を支えるパワーフードとして認知されています。実際に沖縄は日本一の長寿県となっており、100歳以上の人の占める割合についても、驚くことに全国平均の約3倍もあるのです。更には、ガン、糖尿病、心臓疾患などを原因とする死亡率についても全国で一番低くなっています。

 

 

こうした沖縄県の長寿の要因については、温暖な気候、高齢者を大切にする習慣もありますが、沖縄ならではの食生活についても重視される点となっています。沖縄で伝統的に食されて来たゴーヤも健康と長寿を支えてきた役割を確実に持っていると言えるでしょう。

 

 

実際に沖縄では昔からゴーヤの苦み成分で血をキレイに、そして血圧を安定させる効果があると伝えれられていたそうです。中国の漢方医学や、インドのアーユルヴェーダなど伝統医学でも昔からゴーヤの医薬的効能を認めていたそうです。

 

 

そして20世紀になってからも、科学的な研究が各国で進められています。さて、その他の成分についてですが、ゴーヤには「植物インスリン・P-insulin)も豊富に含まれています。これは新しく発見された薬品のインスリンに似たタンパク質のことです。

 

 

現在の薬品のインスリンだと、場合によっては低血糖の症状が見られる危険性を伴うのですが、ゴーヤに含まれる植物インスリンなら、血糖値を安定させる優れた効果が認められています。こうした効果については海外でも臨床試験が多く行われています。

 

 

そしてガン細胞を抑制する効果です。これはゴーヤの果実、種子に含まれている「蛋白MAP30」の効果です。この成分は、ナチュラルキラー細胞(ガン細胞を攻撃する)を活性化し、ガン細胞の増殖を抑えるとされています。

 

 

更にゴーヤに含まれるモモルカロシドには、DNA、RNA(細胞が増えるために欠かせない核酸の主物質)の合成を阻害する作用があり、それでガンの進行を抑制する効果が期待されています。