ゴーヤの栄養と健康効果

ゴーヤの基礎知識

 

 

ゴーヤは今やすっかりお馴染みになった野菜です。もともとは沖縄の代表的な食べ物として知られていたわけで、栄養価も高く、暑い季節の活力源として重用され、生活習慣病の予防食・健康食としても人気となっています。

 

 

本当の名前は「ツルレイシ・蔓茘枝」と言い、果実はまだ未熟なものを野菜として利用しています。ウリ科ツルレイシ属の植物で、その果実を指していますが、一般的にはニガウリ、ゴーヤなどと呼ばれる方が多くなっています。

 

 

和名の「ツルレイシ」ですが、それは全面がイボに覆われた外観と、本来は完熟すると仮種皮が甘くなり、そうした形質が、ムクロジ科の果樹の「レイシ(ライチ)」に似ているからだそうで、言ってみれば蔓性の植物に実ったレイシという意味になるでしょう。

 

 

ゴーヤは熱帯アジアが原産地で、日本では以前は南西諸島、南九州などで多く栽培されていましたが、最近では需要も多いことからか、さらに広い地域での食用栽培が盛んになっています。

 

 

ゴーヤはつる性の一年生草本で、成長すると長さは5mほどにもなります。その果実は細長い紡錘形で、長さは20~50cmになります。果肉の果皮は無数のイボに覆われ、未熟な状態だと緑色、熟すと黄色で軟化し最後は裂開します。収穫後も常温で放置していると同じ状態になります。

 

 

本州全域でも、夏場の日照が強くて気温が高く、雨もしっかり降るなら、露地でも種を蒔いて栽培することができます。