ゴーヤの栄養成分概要
ゴーヤはもともと沖縄の健康食材として活用されてきました。ゴーヤに含まれているビタミンCは野菜では唯一加熱に強いという特性を持ち、ビタミンCの含有量は76mgと非常に多くて、キュウリの14mg、トマトの15mgと比べると何と5倍以上も含まれています。ビタミンCを多く含むとされるキウイでも69mgなので、ゴーヤ(苦瓜)の含有量が如何に多いかが分かります。
こうしたビタミンCやBが抗酸化作用、疲労回復、皮膚や粘膜の正常化に役立ちます。肌荒れなどに効果があるのも皆さんがご存知の通りです。
また、植物インスリンといわれるチャランチンとコロコリン酸は、血糖値の正常化に作用しています。
モモデルシンはサポニン成分であり、コレステロールの低下作用があります。
ゴーヤの種子に多いのは共役リノレン酸で、これは脂肪の吸収、蓄積を抑制する効果があります。
カリウムは腎臓でナトリウム(塩分)の排泄に働きます。カルシウムは体のph値調節に関与し、更にはインスリン作用にも関与しています。
鉄分と葉酸は、造血に作用して貧血を予防します。
概要を述べただけでもこうしたいろいろな健康効果があるわけで、まさに栄養の宝庫のような野菜です。そして、独特な苦味があるわけですが、これは結構好き嫌いが分かれる点かもしれません。これは健胃効果もある苦味タンパク質(苦味成分)で、前述のモモルデシンです。